あの「石原軍団」の一人で、「西部警察」や「あぶない刑事」に出演していた舘ひろし(たちひろし)さん。
何といってもダンディでかっこよく大人の魅力たっぷりで、若い女性からの人気も高いですよね。
舘ひろしさんと言えば、刑事役を演じることが多く、ハーレーなど大型バイクをかっこよく乗りこなし、アクションも難なくこなしているイメージが強いですが、1994年に上映された映画「免許がない!」や、2007年に放送されたドラマ「パパとムスメの7日間」ではコミカルな作品にも出演しています。
そんな舘ひろしさんが芸能界入りすることとなったきっかけは何だったのでしょうか?
目次
~舘ひろしさんはもともとバンドマンだった?!~
舘ひろしさんと言えばバイク好きでも有名ですね。
「西部警察」ではGS650GやGSX1100X KATANA、「あぶない刑事」ではGSX-1100やローライダー/FXDLを乗りこなしていました。
そんなバイク好きが集まって1974年12月に舘ひろしさんをリーダーとして結成されたのが「クールス」というバイクチームです。
ちなみに当時舘ひろしさんが乗っていたバイクはXLH1000 スポーツスターというハーレーダビッドソンなんだとか。
このチームには、俳優の岩城滉一(いわきこういち)さんもサブリーダーとして参加していたようです。
そもそも「クールス」結成のきっかけは、飲食店で岩城滉一さんが食事をしていた際に舘ひろしさんが「あのバイク、君の?」と話しかけて意気投合したことだと言われています。
舘ひろしさんは当時まだバイクの免許を持っていなかったそうで、岩城滉一さんが教習所まで送って行ってあげていたそうですよ。
仲がいいですね!そんな二人が、「少数精鋭で面白いチームを作ろう」と言って立ち上げたのがこのバイクチームのようです。
そんな「クールス」は、全員で21名おり、リーゼントに黒の革ジャン、青か黒のジーンズで黒のバイクに乗っているというのがお決まりだったそうです。
この「クールス」に憧れた若者は数多くいたんだとか。
そんなバイクチーム「クールス」がさらに注目されるきっかけとなったのが、当時人気絶頂だった矢沢永吉(やざわえいきち)さん率いるロックバンド「キャロル」の解散ライブで親衛隊を務めたことです。
これは、矢沢永吉さん本人が直々に頼んだことだったようで、さらに話題を集めることとなりました。
もともとはただのバイク好きが集まっただけの「クールス」でしたが、芸能界からも注目されるようになり、キングレコードからバンドデビューしないか?と話が出るまでになりました。
クールスのリーダーであった舘ひろしさんは、最初こそバンドデビューに反対していたそうですが、スカウトマンの情熱に負けデビューすることを決意したそうです。
もともとバンドをしていたわけではないので、相当の勇気が必要だったでしょうね・・・21人いたメンバーのうち、7人でバンドメンバーを結成し、1975年の9月に矢沢永吉さんが作曲した「紫のハイウェイ」でデビューしました。
ちなみに、この7人のなかにサブリーダーだった岩城滉一さんは入っていません。
なぜかというと、岩城滉一さんはすでに俳優として東映の映画でデビューすることが決まっていて参加できなかったようです。
自分だけ先に芸能界デビューすることに引け目をかんじた岩城滉一さんは、他のクールスのメンバーも映画に出れないか関係者に掛け合ったようですが、リーダーの舘ひろしさんが「バンドはするけど映画には出ない」と言ったため、この話はなかったことになったようです。
しかしご存知の通り、舘ひろしさんはその後俳優としても活躍するようになり、もちろん映画にも出演するようになりましたが、この一件があったため岩城滉一さんとは長い間関係がもつれたままだったようです。
仕方がないのかもしれませんね・・・しかし、クルースのメンバーの一人であった玉川雅巳(たまがわまさみ)さんの葬儀で再会し、長い間疎遠になっていたにも関わらずともに涙を流して玉川雅巳さんの死を悲しんだそうです。
~ではいつから俳優に?~
「クールス」のメンバーとともにバンドデビューした舘ひろしさん。
俳優としてデビューし、石原軍団に入るまでの経緯にはどんなことがあったのでしょうか?
バンドデビューし芸能界入りを果たした後、当時東映の社長を務めていた岡田茂(おかだしげる)さんに「東映俳優センターに所属しないか?」と誘われ、そのまま俳優としても活動を開始したようです。
そして、のちに舘ひろしさんの代表作となる「西部警察」シリーズに登場したことで渡哲也(わたりてつや)さんと出会い、渡哲也さんに憧れて現在の事務所「石原プロモーション」入りに自ら志願したそうです。
今ではこの「石原軍団」には欠かせない存在となるまでに成長した舘ひろしさん。
石原裕次郎(いしはらゆうじろう)さんも渡哲也さんもその活躍ぶりを喜んでいることでしょうね。