2001年、映画『VERSUS』(北村龍平監督)の囚人番号KSC2-303役で主演デビューを果たし、アクション俳優として注目を浴びた坂口拓(さかぐち たく)さんは、海外の映画祭でも高い評価を受けています。
坂口拓さんは、俳優としてだけではなく、アクション監督という顔も持ち、数多くの映画、テレビ等のアクションシーンの監修もしています。
彼はアクション道を極めるために、“ゼロレンジコンバット”の戦闘術・暗殺術の創始者である稲川義貴さんに師事を仰ぎ“ウエイブ”という技術を身に付けました。
そんな坂口拓さんについて紹介していきます。
目次
坂口拓さんのプロフィール
本名:同じ
別名義:匠馬敏郎、TAK∴
生年月日:1975年3月15日
出生地:石川県
身長:175 cm
血液型:A型
坂口拓さんはいじめられっ子?
坂口拓さんは、少林寺憲法を4年生から習い始めています。
それまでは、勉強も運動もできないボーッとしている子どもだったようです。
現在もイケメンですが、昔は可愛い顔をしていたので、幼稚園の頃はよく誘拐されそうになったそうです。
坂口拓さんは記憶に残っていないようですが、学校でいじめられていた経験があって、それが原因で引っ越したそうです。
転校しても同級生と馴染めず、家の近所にいる低学年の子たちとばかり遊んでいたようです。
ある日、その子たちを従えて公園で遊んでいた時に、同級生と出くわして銀玉鉄砲で撃たれたそうです。
年下の子たちが『拓ちゃんに何をするんだ、やめろ』って言って立ち向かって行きましたが、体格も違うのでみんな負けてしまったそうです。
その時、坂口拓さんは足が震えて動けなかったようです。
情けなくて帰り道トボトボ歩いていたら、ボロボロになったみんながニッコリ笑って、『拓ちゃん、また明日遊ぼうね』って言ってくれました。
坂口拓さんは、その言葉を聞いて自分の家の玄関で号泣し、壁を血が出るくらいまで殴って強くなりたいと思ったそうです。
そして、少林寺拳法を習い始めたそうです。
坂口拓さんのアクション
坂口拓さんは、映画『あずみ』や『キングダム』の悪役:左慈など多くの作品で圧倒的なアクションを披露し、視聴者を魅了しています。
『キングダム』では山﨑賢人さん演じる信と左慈のラストの戦いはスピード感も溢れ、次から次へと繰り出す殺陣シーンは記憶に新しいです。
山﨑賢人さんは「主人公なのに死んじゃうかなと思った。本当の戦いでした」と白熱シーンを振り返ってこう答えていました。
撮影時、山﨑賢人さんも坂口拓さんに武術指導を仰いだと言われています。
坂口拓さんの実力は、プロも認めるほどで、今では芸能界に右に出る者はいないアクション俳優としてその名を轟かせています。
坂口拓さんは、八極拳、空手、少林寺拳法、ボクシング、キックボクシング、ムエタイなどあらゆる格闘技に精通しています。
バラエティ番組『アウト×デラックス』では、路上で30人を相手に喧嘩して勝ったというとんでもないエピソードを公開して話題になりました。
映画のような武勇伝の為、疑われそうなエピソードですが、坂口拓さんの話なら信じられますね。
芸人の山里亮太さん(南海キャンディーズ)は、坂口拓さんに、1%の力の格闘技の技を受け悶絶していました。
その時の体験を「リアル北斗の拳」だと発言しています。
坂口拓さんは『たくちゃんねる』というYouTubeの動画も配信しています。
そこでも本物のアクションを披露しています。
坂口拓さんの演技指導を受けた女優
清野菜名さんは、中学の時、高跳びで全国大会に出場するなど運動神経抜群の若手女優です。
清野菜名さんは、元々アクション女優志望でした。
そのため、高校1年の時から2年間、事務所からの紹介で、坂口拓さんの養成所に入門します。
ボクシングや立ち回り、アクロバットなどの本格的なアクション特訓を受けました。
ドラマ『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』の撮影もノースタントで挑んだという清野菜名さん。
彼女の伸び伸びとしたアクションは、坂口拓さんの指導を受けた努力の結果なんでしょう。
坂口拓さんがプロデュースした忍者集団
坂口拓さんは、「21世紀を生きるたった1人の現代忍者」と自身を評しています。
決して大口を叩いているわけではなく、坂口拓さんの身体能力の高さは、本物の忍者のようです。
そんな坂口拓さんが最近、ネオ忍者集団「靁凮刄」の全面プロデュースを行っています。
伊賀忍者の忍術と現代の実践的戦闘術を融合させ、忍術と現代の実践的戦闘術をコラボさせた次世代の忍者集団です。
忍者のイベントと役者志望の方向けに手裏剣や真剣の使い方、パフォーマンスの指導も行っています。
海外でもイベント公演を行なっており、現代の忍者をどんどん進化させています。
侍映画『狂武蔵』
この作品は、坂口拓さんが9年前に撮影し、2020年8月にしてようやく公開された映画です。
宮本武蔵を演じたTAK∴(坂口拓さん別名義)さん が77分ワンカットで撮影し、たった1人で400人の相手を斬り捨てるという前代未聞の実験的な挑戦に挑んでいます。
追加撮影シーンには、山﨑賢人さん、斉藤洋介さんなどが出演しています。そして下村勇二監督が再編しました。
映画の撮影中、坂口拓さんは、指と肋骨3本、そして眼底まで骨折するという大怪我を負っています。
冒頭5分で骨折し、奥歯も砕けてボロボロになりながらも撮影をしたそうです。
指の骨折の際、自分の口で骨折した指を元の位置に戻して撮影続行しています。
現在の演劇界でここまでリアルに身を投じて演じることができる俳優さんは、坂口拓さん以外に思いつきません。
これからも色んなアクションを見せてくれるのが楽しみです。
そして、坂口拓さんを師と仰ぐ俳優たちの今後の活躍にも目が離せないですね。